Windows10搭載のパソコンがフリーズした場合に、障害を残すことなく安全に強制終了する方法をご紹介します。
ある日知人から「パソコンが固まったから、強制終了したら起動しなくなった・・・」という悲痛な叫びを受けました。
ということで今回は、意外と知られていない「強制終了のリスク」と「安全に強制終了する方法」をわかりやすくご説明します。
クリックできる目次
Windows10を強制終了したときの主なリスク
Windows10の強制終了で発生する障害は、主に「ソフトウェア障害」です。
一方「ハードウェア」については、Windows10を搭載している最近のパソコンの場合、急な電源断の対策がされていてハードウェア障害につながることはほとんどありません。
一昔前は、よくHDD(ハードディスク)が壊れると言われていましたね。
ハードウェア障害にはならない?
一昔前は、強制終了や急な電源断による、障害発生リスクが高いハードウェアはHDD(ハードディスク)と言われていました。
ところが、Windows10が搭載されている最近のパソコンでは「HDDは壊れない」という実験結果があります。
日経XTECHの「HDD編(5)いきなりの電源断ではHDDは壊れない」で掲載されています。
ソフトウェア障害に注意!
ソフトウェア障害とは、不揮発性記憶媒体(HDD、SSDなど)に格納されている「データ」が破損する障害です。
HDDにデータを書いている最中にWindowsを強制終了(電源OFF)すると、中途半端な状態で書き込みが終了してしまいます。
この結果、データの整合性情報が破損するなどして、WindowsからHDD内のデータを読むことができなくなります。
例えば、システム関連データを更新中の強制終了は、次のようなリスクがあります。
- 最悪Windowsが起動しなくなる
- 作業中のファイルは、更新前の状態に戻るか、最悪ファイル自体が壊れて開けなくなる
Windows10を安全に強制終了する方法
Windowsがフリーズしたり重い(遅い)状態になっている場合でも、強制終了する前にシャットダウンや再起動が実行できないか?を確認します。
この画面やタスクマネージャすら起動しない!など強制終了以外に「打つ手なし!」の場合にだけ、強制終了を実行します。
HDDアクセスランプが点滅・点灯しているとき
HDDのアクセスランプが点滅・点灯しているときは、HDDを読み書きしている最中だということです。
このときに強制終了や電源断を行うと「ソフトウェア障害」が発生するリスクがあります。
この場合は処理が終わる(アクセスランプが落ち着く)まで待機します。
システム関連データ更新中の場合
特にWindows Updateで更新プログラムをインストールしているときなどシステム関連データを更新しているときは注意が必要です。
※知人の例ではランプが点灯中に強制終了した結果、「パソコンが起動しなくなった・・・」という状態になりました。
その他の場合
その他の場合、障害発生リスクは減るものの安全に強制終了するために、ランプが落ち着くのを待ちます。
しばらく待ってランプが消灯した場合、Windowsのフリーズ状態が解消される場合もあります。
HDDアクセスランプが消灯しているとき
HDDのアクセスランプが消灯してもWindowsのフリーズ状態が解消されないことがあります。
Windowsシステムがハングアップしている状態ですね。
この場合は、「電源ボタンの長押し」で電源を切ります。100%障害が発生しないというわけではありませんが、HDDにアクセスしていない状態であれば比較的安全に強制終了することができます。
※ちなみに今まで何回も「電源ボタン長押し」で電源をOFFしてきましたが、障害が発生した経験は今のところありません。
Windows10安全に強制終了まとめ
今回は、Windows10搭載パソコンで強制終了するときに知っておきたい「強制終了のリスク」と「安全に強制終了する方法」についてご紹介しました!
最近のパソコンは障害対策も進んでいて突然の強制終了でも、トラブルになることは少なくなってきています。
しかし、システム関連データ更新中に強制終了すると、レジストリが壊れたり、スタートアップ関連データが壊れたりするリスクがあって、最悪「Windowsが起動しなくなるケース」もあるので注意が必要です。
また万が一のトラブルに備えて日頃からバックアップを取っておくと安心ですね。
Windows10搭載パソコンのフリーズまとめはこちら↓
Windows10でこれだけは知っておきたい便利情報