新築の家に引っ越してからというもの、何回も太陽光パネルの営業が来てしつこい!なんて方は、少なくないのではないでしょうか。
太陽光パネルの訪問営業に関しては、良い噂を聞いたことがなかったため、今までは問答無用でお断りをしておりましたが、よくよく考えたら太陽光パネルことをよく知らない…
もしかしたらメリットあるのかも?
とふと思い、とりあえずたまたま来た訪問営業の話を聴いてみることにしたのです。
その結果は・・・予想以上に酷い内容でした。ところが、一聞した限りでは、おいしい話に聞こえるのです。
これは、メリットばかりでデメリットに一切ふれないためです。つまり、デメリットに気づかずに契約してしまうリスクがあります。
具体的にどんな話だったのか?まとめてみました。
※全ての訪問営業に当てはまる内容ではありません。あくまでもたまたま我が家に訪れた営業マンの話です。
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太陽光パネルの営業マンのひどい話3選
①キャンペーン中で今だけお得とアピール
今だけ特別にキャンペーン中で、工事費が無料だとか、今契約しないと損だと思わせるようなセールストークをされます。
ただし、その後、複数の業者に同じ内容で見積もりを取ってみたところ、ほぼ同じ内容で最大約60万円程度高いことが判明しました。
基本的に、値引きの仕方は業者によって様々ですが、どこの業者も工事費程度は値引きしてくれましたので、今回の訪問営業で言われた「今だけ特別に」というのは、非常に怪しい内容で、おそらく常にこの程度は値引きをしているのではないか、と考えられます。
②契約11年目以降に売電単価(電気の買取金額)が下がる説明をしない
売電単価(電気の買取金額)は契約から10年間が同じ額で、それ以降はその時の売電単価(電気の買取金額)で更新されます。
そして、2017年時点で、10年後は確実に下がる(およそ3分の1になるという噂)なのに、訪問営業マンに提示された今後15年の経済効果のシミュレーションでは、当初10年の売電単価(電気の買取金額)で11年目以降も説明されたのです。
つまり、当初10年の単価で15年分の経済効果をシミュレーションした結果、これだけのメリットがあります!と説明された、ということです。
具体的にいうと、月々1,000円程度の経済効果があるというシミュレーション結果になっていたのですが、11年目以降の売電単価(電気の買取金額)については全く話がありませんでしたので、そのことについて確認してみたのです。
仮に、ローンが月々10,000円として、経済効果が11,000円でその内訳は、自家消費分が2,000円、売電分が9,000円とします。最初の10年間は、+1,000円の黒字計算になりますが、11年目に売電単価(電気の買取金額)が約3分の1になり、自家消費分が2,000円のままだった場合、こうなります。
売電分の3,000円 + 自家消費分の2,000円 = 経済効果は5,000円となり、ローンが10,000円なので、残りの5年間は、月々5,000円の赤字になってしまうのです。
※10年度の電気代は不透明なため、自家消費分は2,000円のままという想定
③機器交換費用の説明なし
訪問営業マンがもってきた提案内容では、太陽光パネルは20年保証で、パワコン等の電子機器は15年保証でした。つまり、パワコン等の電子機器については15年後に1度、交換費用を見込んでおく必要があると判断すべき内容です。運良く10~15年で故障した場合は、無償交換になるかもしれませんが、これはあくまでも運が良かった場合と考えておく必要があります。
この説明も全くなかったため、確認してみました。
必ず15年以内に壊れるのに、15年保証するなんてありえませんよね?
営業マンにその他のメリットを確認してみた
今までの内容を整理してみると15年で元すら取れないという状況です。ということで、太陽光パネルをつけることで他にメリットがないのかを確認してみました。
これがすべてですね。
これはもう正直こう思いましたよね、何をしにきたんだコイツ・・・と。
問題になっていない理由
今までこのような説明内容で、契約がとれたのか確認してみると、驚くことに何件も契約が取れているということなのです。。。
なぜか?おそらく長期的な目線でシミュレーションできていないからだと思われます。そしてなぜ問題になっていないかというと、
まだ契約して10年たっていないからです。
最初の10年間はシミュレーション通りになるため、特に問題にはなりません。
しかし、11年目以降の売電単価(電気の買取金額)の更新、それと機器の保守メンテするタイミングで気づくことになるのでしょう。
まとめ
根本的な問題は、営業マン事態がメリットを認識できていない、つまり客に対する価値提供の意識がないことが問題だと感じます。
営業マンとは本来、客が求めている商品やサービスを提供するべきであって、どんな価値を提供しているのかも明確に理解していない状態での商品提案はありえません。
実際に、他と比較したところ、同じ内容で60万ほど差があり、この程度の金額でないと経済的メリットはないのですが、きっとそんなことはわかって営業しているのでしょう。
メリットばかりでデメリットに触れようとしないセールストークには注意が必要ですね。